キャリアプラン
楠 加奈⼦ 先生、楠 由宏 先生-留学体験記
名前 : 楠 加奈⼦ Kanako Kusunoki
留学タイミング:卒後 10年⽬、学位取得後 2年後
留学先(国):ルードヴィヒ・マクシミリアン⼤学 (ドイツ)研究留学か臨床留学:研究留学
留学中の研究領域・テーマ:⾎栓性⾎管障害関連急性腎障害の新規治療開発
名前 : 楠 由宏 Yoshihiro Kusunoki
留学タイミング:卒後 13年⽬、学位取得後 5年後
留学先(国):ルードヴィヒ・マクシミリアン⼤学 (ドイツ)研究留学か臨床留学:研究留学
留学中の研究領域・テーマ:慢性腎臓病におけるパイロトーシスの役割の解明
―留学を希望するまで、なぜ留学を望んだか
海外⽣活が⼩学⽣のころからの夢であり、海外留学をしたいという希望だけを漠然と持っていました。⼤学院では⾎管炎と好中球細胞死に関わる研究を通じて、研究の⾯⽩さや難しさを経験させていただきました。腎疾患と免疫についてさらに追究し、医師として研究者として成⻑したいと思い、留学を具体的に考え始めました。
―留学先を決定するまで、どうやって決めたのか
腎疾患と免疫に関わる研究でリードする現在のラボを上司にご紹介いただき、受け⼊れ許可をいただきました。
―留学するまで、何か必要か、何を準備すべきか
情報収集、留学助成⾦の申請、海外⽣活の準備を含め、留学を具体的に考え始めてか ら留学開始まで1年半を要しました。また英語コミュニケーションは⾃分の研究内容や意⾒を伝え、相⼿の意⾒を汲み取り、より良いものにしていくためにやはり重要であると体感しています。⼤学院時代の国際学会発表は⼟台となる貴重な経験であったと感じています。
―留学してから
ドイツでは動物実験に関わる厳しい法律の元で、試験や訓練を受ける必要があり、これらの準備期間に約半年を要しました。渡独後1年を経過した頃からは環境へもさらに慣れ、興味ある研究に集中することができています。また⽣活⾯では⽇本で当然だと思って過ごしていたことがドイツでは違うことも多く、⽇本とドイツそれぞれの良い点や悪い点を客観的に感じる新鮮な経験ができています。
―キャリアプランとしての海外留学のメリット
研究に集中できる環境は⽇本の臨床業務の中では難しく、貴重な時間だと感じています。また海外ではよりコラボレーションの垣根が低く、⾃⼰努⼒のみでは経験できない広い視野や技術を取り⼊れることができるように感じます。
―海外留学を目指す先生方へのメッセージ
現在3歳の⼦供を連れて夫婦で研究留学し、家族でかけがえのない経験ができています。⼦供の保育園の滞在可能時間を超えて実験時間を要する場合など、夫婦でお互い協⼒して時間を作っています。同じように海外留学を⽬指す⽅の⼀つの参考になれば幸いです。